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友達がいないことは宿命? [BOOK]

小谷野敦「友達がいないということ」を読んだ。

タイトルからしてどきっとするよね。友達の少ない発達系必読!って感じ。

母親と関係が深いと結婚できない・友達もできにくいという記述にはまいった。
実際自分がまさしくその通りだからだ。
親が亡くなったら最大の理解者兼恋人兼親友をいっぺんになくすようなものだ。
このままではいけないと思いつつもいかんせん人に好かれないので親を越える最大の理解者に巡り逢えていない。

現代社会で同性愛のケがまるでない人は友達が少ない、という説にも唸った。
そんなことを言ったらASなんてもともと他人に興味がないのだから友達なんてできるはずがないではないか……

それにしても小谷野も多分に発達障害の要素の強い人ではないか、と推測する。

友達の悪行を見逃せない性質など実にAS的だし(自分もその正義感が災いして友達が少ない)定型発達の典型のような「枕草子」が嫌いだという感覚もASに通じる。

ほかに作家で発達障害的だと思うのが歌人の穂村弘。

逆に完璧な定型発達は酒井順子。件の「枕草子」に共感する感性と少数派にたいする配慮のなさはまさしく図々しい定型発達。

雨宮処凛は「友達より同志をつくれ」と言っているが、それは黙っていても人が寄ってくるようなタイプにしか通用しない論理の気がする。友達すらつくれない奴にまして同志がつくれるとは思えない。

本書は友達がいないことは自己責任ではないと断言しているところは頼もしいが、救いようのないことも言っている。

  しかし、人間には、素質というものがあって、どうしても友達ができにくい、できてもいつしか離れてしまう、という人は、いるものだ。(中略)せいぜい、堂々と、一人で昼食を食べられる度胸を身につけることだ。

うーん。人から好かれない奴(自分のことだ)は人から好きになってもらえるようにはならず、せめても孤独に負けないよう精神を鍛練する以外、道はないのか……なんともせつないぜ。


友達がいないということ (ちくまプリマー新書 159)


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