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定子押し [BOOK]

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山本淳子「源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり」はとても興味深かった。

一条朝の関連本で断片的に書かれていたことが時系列に並べられてて読みやすかった。

香楠は彰子より定子派。

「源氏物語」より「枕草子」、つまり紫式部より清少納言のほうが感覚的に好きだったせいもある。

女房の気質の違いはとりもなおさずその主人の気質を反映しているとみるのが妥当だろう。

小学生の香楠には、清少納言の弱音や泣き言を言わず、毅然として前を向いてるような姿勢が、うじうじと厭世的な紫式部より好ましく感じられたのだ。

明るいこと、楽しいこと、美しいものが大好きだった定子が、晩年時の権力者藤原道長にいじめ抜かれるさまは、涙を禁じえない。

それにしても事実は小説より奇になりだな。定子など「小公女」を地で行く凋落ぶりだもの。

ロイヤルファミリー、貴族、お姫さま、王朝物、ここら辺のキーワードに心惹かれるならオススメの一冊。


源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり




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