見殺しにされゆく者 [BOOK]
赤木智弘「若者を見殺しにする国」を読んだ。
赤木智弘といえば「希望は、戦争。」の筆者。彼がどんな本を書いているのか非常に気になって手を取った。本屋3軒回った!
読んでみると氏は別に過激な思想の持ち主というわけではなく、どちらかといえば内向的で暴力を希求するような人物とは思えない。
「希望は、戦争。」からはむしろ戦争に向かいそうになる自分の考えを誰かに止めて欲しい悲壮な叫びが感じられる。しかし、氏の前に救い主は現れなかったようだ。
ちなみに、私が「論座」に文章を寄稿したときに、ふたつほど期待していたことがありました。ひとつが、物書きとしての仕事がくること。(中略)
どこかで就職の世話なり金銭の融資なりをしてもらえるかもしれないというものでした。(中略)
しかし、私に対して、そんな申し出はひとつもありませんでした。
引用していて私までもが悲しくなってくる。なぜなら私がイベントに行ったり開催したりしているのも同じような動機からだからだ。
赤木氏と同じくえらそうに腹の足しにもならない助言を寄越す輩はいても就職先を斡旋してくれた者など皆無なのだ。
ちなみに私がアクセス数のさほどないブログを地道に綴っているのも赤木氏の影響だ。
どこかの編集者が目を留めて原稿を依頼してくるのを手ぐすね引いて待っているのだが、ロリータで発達でニートで作家志望な女など別に珍しくもないのだろう、黙殺されている。
赤木氏にしても勝山実氏にしても主張していることはほとんど変わらない印象を受ける。「新卒一括採用をやめろ」「学歴偏重をやめろ」「ニート・フリーターを正社員として雇え」。
どうしてこれだけのことが、内部留保を莫大に蓄えた企業にはできないのか、不思議でならない。
あ、でも氏の主張にひとつ異論が。
弱者女性より弱者男性を下に位置づけるのはいいが、その下にさらに「仕事がないなら結婚でもするか〜」という逃げ道もない超弱者女性が存在するということ(何を隠そう私だが)
弱者男性が自分より収入の多い強者女性のほうを向いているとしたら、弱者男性を養う経済力もない超弱者女性は尚更救われないことになる。
もうほんと、モテない女に仕事を寄越さないなら、金を寄越せよ国は。バラマキでもなんでもいいから。
若者を見殺しにする国 (朝日文庫)
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2012-01-30 11:27
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コメント(2)
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プーペでツーショットとか撮れるのですね。
いつもどうやってるのか気になってました(´д`)
by *カナリア* (2012-01-31 13:51)
>*カナリア*さま
プペツールハウスで撮れますよ〜
おそろいコ一デの時など是非!!
by 香楠 (2012-01-31 13:59)